ラーメン店がSNSをやるということ
- 宮崎千尋

- 4月25日
- 読了時間: 3分
最近、ラーメン店がSNSやYouTubeで発信することについて考える機会が増えました。ここ数年で、空気はかなり変わったように思います。
炎上、バズ狙い、挑発的な発言。
他店を批判したり、袋麺やインスタント麺をディスる。
あえて強い言葉を使って注目を集める発信も目立つようになってきました。一部のラーメン好きにとっては、それもエンタメとして成立している部分があるのかもしれません。店主同士のやり取りや、ちょっと過激な発言を楽しむような文化ですね。
コンテンツとしては面白いのかもしれない。メーカーや同業者へのリスペクトはあるのか、それが業界のためになっているのか。
あとは、お客さんのマナー問題もありますね。
代表待ち、路上駐車、喫煙トラブル。
現場で直面すると、どうしても一言言いたくなる。でも、それをSNSで強く発信することが本当に最善なのか。感情的にぶつけてしまっていないか。
もちろん、全員が高尚であれという話ではありません。ただ、外から見て「ラーメン業界って低俗じゃない?」と思われてしまうのは、やはり心外です。
結局、SNSは「どう使うか」が問われる
結局問われているのは、「SNSをやるかどうか」ではありません。どんな思想で使うのか、その一点だと思います。
たとえば、SNSをうまく使っている店もあります。『駄目な隣人』や『鬼金棒』、小池グループなどは、広報を含めて発信がよく設計されていると感じます。
商品の魅力をきちんと伝え、ブランドとしての統一感もある。バズらせるための工夫もある。あれは素直にすごいと思います。
SNSは、使い方によっては大きな武器になる。ただし、同時にリスクでもあります。
僕自身も、以前より慎重になりました。個人としての発信と会社の立場としての発信は、しっかり分けていかないといけないなと感じています。
自分の発言がどんな影響を持つかを考えると、気軽に呟くことはできません。個人的な意見でも、良くも悪くも拡散されてしまう。
だから最近は、不特定多数に向けた発信よりも、自分の考えをちゃんと受け取ってくれる人に届けたいと思うようになっています。このnoteのような場のほうが、自分には合っているのかもしれません。
結局、SNSは「やるか、やらないか」ではなく、「どう使うか」です。
ブランドを積み上げるために使うのか。一時的な注目を集めるために使うのか。それとも、信頼を育てるために使うのか。
発信の自由がある時代だからこそ、そこにポリシーが問われる。
ラーメン屋がSNSをやること自体が問題なのではありません。そこに、品と思想があるかどうか。いまは、そんなことを考えています。
ラーメン店『ソラノイロ』創業者
飲食店コンサルタント 宮崎千尋

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