「評価軸を変えることで、自分をワンランク上げる──成長するリーダーの視点」
- 宮崎千尋

- 2025年11月16日
- 読了時間: 3分
ここ最近、幹部たちの働き方を見ていて、ふと違和感を覚えることがありました。「なぜ彼らは、同じところでつまずくのだろう」と。考えてみると、それは“評価軸”の問題ではないか? そう感じるようになりました。
自分の動き、取り組みはどこで評価されるのか。その軸を誤ったままでは、どれだけ努力しても組織は伸びない。そしてこれは、視座を高く持つべきマネージャークラスにこそ欠かせない考え方だと、今あらためて感じています。
自分が動く人から、動かす人へ
店長であれば、自分がラーメンを作り、接客をし、面接も研修もして、数字をまとめ、在庫も管理して……。そうやって動くことこそが“評価されること”と言えるでしょう。しかし、複数店舗を任されるようになったら? その働き方のままでは、チームも、そして本人も成長しないんです。
店のヘッドがいなくてもオペレーションが回り、しっかりとラーメンを提供できる。スタッフが自ら考え、動き、成果を出す。
その仕組みをつくれる人こそ、次のステージのリーダーなんです。それに気づかず、自分が前に出続けていては、回せたとしても瞬間的なもので、それが持続的になっていくかは疑問です。なぜなら、仕組みがないからです。結局、モグラ叩きのように現場を行き来するだけで、疲弊してしまうのです。
この「評価軸」――つまり、そのポジションで求められるものは何か。それを考え、変えていかなければ、いつまでも「自分が頑張るだけの人」で終わってしまう。
とはいえ、僕自身、過去を振り返ればまさにそうでした。店舗はというと、自分が動けば回る。自分がいなければ止まってしまう。それを誇りに感じていた時期もありましたが、今思えば、その先にはチームとしての成長の限界があったのかもしれません。

「成果を出す人」から「成果を生み出す環境をつくる人」へ
評価軸を変えるとは、役割を変えるということでもあります。
たとえば、Aさんは商品開発、Bさんは数字管理、Cさんは教育・採用。それぞれの得意を生かし、チームで結果をつくる。そして、リーダーの評価は「自分が何をしたか」ではなく「誰を育て、どんな仕組みを残したか」に移っていく。
リーダーが全てを背負うのではなく、チームが自走できる環境を整える。それができて初めて、組織は自立し、拡張していく力を持つのだと思います。
組織として、「評価軸」を見直すタイミング
僕自身、この“評価軸”の重要性を本当の意味で理解できたのは、つい最近のことです。
ロピアグループに経営を譲渡し、より俯瞰的にソラノイロを見られるようになった今だからこそ気づけた視点でもあります。
幹部たちにこの話をしていて、思うのです。
僕自身がかつて持てなかった視座を、今のリーダーたちには持ってほしい。
そして、立場ごとに「何が評価されるべきか」を明確にし、組織全体でその基準を共有していきたい。それが組織の成熟につながる。そして、それぞれの立場で自分をワンランク上へと押し上げていく原動力にもなるはずです。
これからのソラノイロは、「自分がやる」ではなく「人を育てる」「仕組みを残す」組織でありたい。
評価軸を見直すことこそ、次の挑戦のはじまりです。
その意識を幹部から現場まで、しっかりと根づかせていきたいと思っています。
ラーメン店『ソラノイロ』創業者
飲食店コンサルタント
宮崎千尋



コメント